栽培と土づくり
PROFESSIONAL
POINT_01
土壌改良資材「楪」
楪園芸の農業に欠かせない存在。
微生物の力で、
土を豊かに元気にする資材。
土壌改良資材とは、古くは「ぼかし肥料」とも呼ばれていた資材で、いわば微生物のかたまりです。楪園芸では、短期間・低コストで製造したこの資材を「楪」と名づけ、いまや楪園芸の農業に欠かせない資材となりました。原料となるのは、しいたけの廃菌床や工業製品の副製品といった、本来なら廃棄されるもの。 土壌改良資材「楪」は、窒素固定菌や光合成細菌といった微生物のはたらきを利用し、豊かで元気な土をつくります。 楪園芸では、この資材とバイオスティミュラント資材を併せて使用し、農作物を豊かな環境で栽培しています。
廃菌床とは
菌床栽培でしいたけを栽培する際、しいたけを収穫した後にでる菌床のこと。一般的には 廃棄されるものだが、楪園芸ではこれを土壌改良資材の材料として用いている。
POINT_02
バイオスティミュラント資材
楪園芸の農業を支える要。
土壌と農作物を
たくましく成長させる資材。
農作物には、栽培する環境によってさまざまなストレスが発生します。そのストレスは農作物に悪影響をおよぼし、品質や収穫量を低下させることも。バイオスティミュラント資材は、そんな農作物へのストレスを軽減し、品質を向上させる資材です。たとえば農薬や化成肥料は、農作物を害虫や病気(生物的ストレス)から守る役割を果たしますが、継続して使用すると土が酸化し、連作障害の原因となります。一方でバイオスティミュラント資材は、冷害やひょう害、風害といった農作物由来ではないストレス(非生物的ストレス)を軽減する役割を果たすほか、農薬が土に与える活性酸素ダメージや薬害に対する抵抗力を強め、土壌を元気にします。楪園芸では、この資材と土壌改良資材を併せて使用し、農作物を豊かな環境で栽培しています。
バイオスティミュラント資材のより詳細な情報は、下記サイトよりご覧ください。 JBSA 日本バイオスティミュラント協議会HP https://www.japanbsa.com/biostimulant/definition_and_significance.html
POINT_03
温室効果ガス削減に
貢献する栽培
持続可能な農業を実現するために。
温室効果ガスの発生を抑える米栽培。
世界的に削減が推奨されている温室効果ガスのひとつ、メタンガス。
意外にも、水田がこのメタンガスを多く排出しているとされています。田んぼに水を張った状態(酸素が少ない状態)で、土の中にわらや有機物が存在すると、メタンを生成する微生物の力がはたらき、メタンガスを排出してしまうのです。
楪園芸は、土壌改良資材とバイオスティミュラント資材を使用して豊かな土壌をつくっているため、通常よりも少ない水で農作物を栽培することが可能です。その強みを活かし、楪園芸では田んぼに水を張らずに米を育てる栽培方法にチャレンジしています。
これにより、田んぼが酸素に触れやすい状態をつくりだすことができ、メタンガスの発生を抑えながらの米栽培が可能になりました。